ボーイスカウトについて

日本の ボーイスカウトでは、小学校就学前の9月(ビーバー隊)から25歳(ローバー隊)までの少年から青年期に至るまでを5つの部門に別けたカ リキュラム一環教育で、将来、社会で期待される貢献できる人材を育成してます。また、それぞれの年代の特性に合ったプログラムを各年代別の教育目標に添って展開していますので、高校生や大学生になってからなど、いつの段階からでも楽しく学んで行くことができます。
 幼年期は遊びの中からチームワークや協調性を学び、青年期では プロジェクトの企画、立案、運営を行う中で、評価・反省を繰り返して、自ら考え行動出来る訓練を行います。
 将来、地域や社会で役に立つよう、自らが考えて実践出来る有用 な力を学び、人々の為に尽くせる、社会から期待される人材を育成する事を目的としています。

①ビーバースカウト隊(小学校就学前9月~小学校2年 8月)
◇ビーバースカウトのモットーは「なかよし」です。
◇活動の単位(グループ)は「群れ」
 『基本的生活技能や社会性、表現力等を遊びの中から体験して伸ばしてゆきます。』
②カブスカウト隊(小学2年9月~小学5年8月)
◇カブスカウトのモットーは「いつも元気」です。
◇活動の単位(グループ)は「組」
『組の活動や戸外を主とした隊の活動に参加することによって家庭や近隣社会での生活の基本「よい社会人」としての「つとめ」を学んで行きます。』
③ボーイスカウト隊(小学5年9月~中学3年8月)
◇ボーイスカウトのモットーは「そなえよつねに (備えよ常に)」です。
◇活動の単位(グループ)は「班(パトロール)」
野外を主とした活動を通して班の仲間との協働作業の中から「役割と責務」を学ぶ部門になります。ハイキングやキャンプなどの活動を「計画すること」 「実施すること」を繰り返し行い「報告書」に必ず「評価と反省」を残して、次の活動を改善していくことで「準備の大切さ」「役割の大切さ」「責任感」など を学んで行きます。班単位の活動だけでなく、いくつかの班が集まって行われる隊の活動に参加することによってグループ(班)同士がお互いを意識することが できて切磋琢磨しながら「よき社会人たる資質」の向上を目指して自治活動を学んでいきます。』
ベンチャースカウト隊(中学3年9月~18歳を迎えた年の3月末日まで)
◇ベンチャースカウトのモットーはボーイスカウトと共通で「そなえよつねに (備えよ常に)」
◇活動の単位(グループ)は「任意に定めるプロジェクトグループ」
『他隊の活動や県連盟行事に奉仕して、成人指導者と共に年少指導者(ジュニアリーダー)として プログラムサイクル(PLAN計画・DO実施・CHECK評価と反省・ACT次の計画(改善))を実施展開して行くことを学びます。(隼スカウト)隼スカ ウトは、更に、スカウトの到達点である「富士スカウト」に挑戦することが出来ます。富士スカウトになるためには、各隊の活動や県連盟行事などの奉仕だけで は無く、スカウト自身が発想して目的を明確にしたプロジェクト(プログラム)を立案(企画)して、個人またはグループワークの手法を用いて実施・展開する こを行います。ベンチャースカウト部門は、自ら考え行動し、その結果に責任を負うことができるように学んで行く教育課程になっています。』
⑤ローバースカウト隊(18~25歳)
◇ローバースカウトのモットーはボーイスカウトと共通で「そなえよつねに (備えよ常に)」です。
◇活動の単位(グループ)は、スカウトが「個人」で考えて定めます。
『ローバースカウトは「クルー」という隊を形成して「ロー バークルー憲章」という自分達で定める自治規則に則って活動します。ローバースカウト部門はスカウト教育法の仕上げの部門として、自ら発想したプ ロジェクトを展開できることを基本とし、そのプロジェクトについても社会的、国際的に通用できることを目指します。更に仕事をこなすだけでなく、※1「ちかい」及び※2「お きて」を生活の中で具現化する機会を自ら考え実行し有為の生涯を築き社会に奉仕する精神と体力を養います。 』
※1「ちかい」
    1. 神と国とに誠を尽くし「おきて」を守ります。
    1. いつも、他の人々をたすけます。
    1. からだを強くし、心をすこやかに、徳を養います。

 

  ※2「おきて」

    スカウトは誠実である
    スカウトは友情にあつい
    スカウトは礼儀正しい
    スカウトは親切である
    スカウトは快活である
    スカウトは質素である
    スカウトは勇敢である
    スカウトは感謝の心をもつ